大学受験生、特に国公立大学を目指す高3生から「共通テストと2次試験、どっちにどれだけ時間をかければいいですか?」という質問をよく受けます。志望校の配点比率を調べて、その通りに時間配分すればいい──理屈ではそうなのですが、実際にはそう単純にいかないことが多いです。
この悩みが生まれるのは、受験が近づくにつれて「時間が足りない」という焦りが強くなるからだと思います。共通テストまであと何ヶ月、2次試験までさらに何ヶ月。やるべきことは山積みなのに、どちらかに偏ると、もう一方が不安になる。その繰り返しです。
先日も、地方国立大学の工学部を志望している学生から「うちの志望校、共通テストと2次試験が5:5の配点なんです。でも共通テストの過去問ばかりやってたら、2次の記述問題が全然解けなくなってきて……」と相談を受けました。確かに彼の模試結果を聞くと、記述式の数学で部分点がほとんど取れていない状態でした。
私は、配点比率はあくまで「目安」であって、絶対的な時間配分の基準ではないと考えています。むしろ大事なのは、今の自分に何が足りていないかを見極めることです。共通テストの点数が安定していないなら、まずそこを固める。逆に共通テストレベルはある程度取れているのに2次の記述が弱いなら、そちらに時間を割くべきです。
その学生には「君の場合、共通テストの数学は7割前後で安定してるよね。だったら今は2次対策を厚めにして、12月に入ってから共通テスト演習を増やしてみるのはどう」とアドバイスしました。正直、5:5の配点だからといって、毎日きっちり半分ずつやる必要はありません。時期や現状に応じて、柔軟に変えていくほうが合理的です。
それに、共通テスト対策と2次試験対策は、完全に別物ではありません。共通テストで問われる基礎力は、2次試験の土台にもなります。逆に2次対策で深く考える訓練をしておけば、共通テストの応用問題にも対応しやすくなる。だから「どちらか一方だけ」と決めつけず、互いに補い合う関係として捉えたほうが、結果的にバランスが取れます。
受験勉強に、完璧な時間配分の正解はありません。模試の結果や日々の手応えを見ながら、少しずつ調整していくしかない。そこが難しいところでもあり、面白いところでもあると思います。
当塾では、生徒一人ひとりの志望校と現状を踏まえて、その時々に必要な学習内容を一緒に考えています。迷ったときは、いつでも相談してください。






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