高校受験を控えた中3生と保護者の方から、この時期になると「併願校をどう選べばいいか」という相談が増えてきます。公立が第一志望だけど、私立も受けておくべきか。何校くらい受ければ安心なのか。受験日程が重なったらどうするか──併願校選びは、志望校選び以上に悩む部分かもしれません。
この悩みが生まれるのは、併願校を「滑り止め」や「保険」として捉えているからだと思います。本命は公立だから、私立は念のため受けておく。そう考えると、どこまで受ければ安心できるのか、基準が見えなくなってしまう。受験日程を詰め込みすぎて疲弊してしまうケースもあります。
公立高校を第一志望にしている生徒の保護者から「私立を3校受けようと思っているんですが、多いですか?」と相談を受けたことがあります。話を聞くと、チャレンジ校1校、実力相応校1校、安全校1校という組み方で、一見バランスは取れているように見えます。ただ、受験日程を確認すると、3校とも1週間の間に集中していて、さらにその翌週に公立入試が控えている状態でした。
私は、併願校は「保険」ではなく「選択肢」として考えたほうがいいと思っています。もし公立が不合格だった場合、実際に通うことになるのは私立です。だから、本人が「ここなら通ってもいい」と思える学校を選ぶべきで、ただ合格をもらうためだけの受験は、あまり意味がありません。それに、受験が続くと体力的にも精神的にも消耗します。本命の公立入試に全力を注げなくなっては本末転倒です。
その保護者には「3校受けること自体は悪くないですが、お子さんが本当に通いたいと思える学校かどうか、もう一度確認してみてください。それと、受験日程が詰まりすぎているので、もし絞るなら安全校は外してもいいかもしれません」と伝えました。結局、チャレンジ校は外して、実力相応校と安全校の2校に絞ることになりました。受験日も少し間隔が空いたので、体調管理もしやすくなったと思います。
併願校の数に正解はありません。1校で十分な人もいれば、3校受けて安心できる人もいる。大事なのは、本人と家族が納得して選んでいるかどうかです。周りが何校受けているかは、あまり関係ありません。
それと、受験日程を組む時は「公立入試の前日まで私立の入試が続く」という状態は、できれば避けたほうがいいと思います。最後の1週間は、本命に集中できる時間を確保しておく。そのほうが、精神的にも落ち着いて本番を迎えられます。
当塾では、生徒一人ひとりの志望校と現状を見ながら、無理のない併願校選びをサポートしています。迷ったときは、一緒に考えましょう。






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