高1から受験を意識すべきか──「早く始める」と「焦って詰め込む」は違う

高1生の保護者から「うちの子、まだ部活に夢中で受験のことなんて考えてないんですが、大丈夫でしょうか」という相談をよく受けます。周りを見ると、すでに塾に通い始めている子もいる。学校の先生からも「高1のうちから意識しておくように」と言われる。でも本人はまだ受験なんて実感がない。このままでいいのか、それとも今から何か始めさせるべきか──そんな迷いを抱えているご家庭は多いです。

この悩みが生まれるのは、「受験を意識する=今すぐガリガリ勉強を始める」と捉えてしまうからだと思います。高1はまだ学校生活にも慣れたばかりで、部活や友人関係も大事な時期。そこに「もう受験が」と言われても、ピンとこないのは当然です。一方で、高3になってから「あの時もっとやっておけば」と後悔する先輩の話も耳にする。だから、いつ始めるのが正解なのか、わからなくなってしまうのでしょう。

先日も、高1の保護者から「友達が塾に行き始めたらしくて、うちも行かせたほうがいいですか」と相談がありました。お子さん本人はサッカー部で週6日練習していて、正直、今から塾を増やす余裕はなさそうでした。ただ、学校の定期テストを見ると、英語の長文読解と数学の応用問題でつまずいている様子が見えました。

私は、高1から「受験を意識する」ことは大事だけれど、それは「今すぐ過去問を解く」という意味ではないと考えています。高1のうちにやるべきことは、英語と数学の基礎をしっかり固めることです。英単語や文法、数学の計算力や基本的な解法──これらは高2、高3でどんな問題を解くにしても必要になる土台です。逆に言えば、ここが抜けていると、後からいくら過去問演習をしても伸びません。

その保護者には「今すぐ塾を増やす必要はないと思います。ただ、英単語だけは毎日少しずつでも続けておくと、後が楽になります。数学も、学校の授業でわからないところを溜めないように、週末に復習する習慣をつけてみてください」と提案しました。部活と両立しながらでも、1日30分の積み重ねなら続けられる。それだけでも、高2になった時の土台は全然違ってきます。

「受験を意識する」というのは、毎日何時間も机に向かうことではありません。今の自分の立ち位置を知って、少しずつでも基礎を積み上げていく。それだけで十分だと思います。部活や学校行事を楽しみながら、無理なく続けられる範囲で勉強の習慣をつけておく。焦って詰め込んで燃え尽きてしまうより、そのほうがずっといい。

高1のうちは、受験モード全開になる必要はありません。ただ、「あとでやればいい」と完全に放置するのも、後で苦労します。自分のペースで、できることから少しずつ。それが、結局は一番長続きする方法です。

当塾では、部活や学校生活と両立しながら、無理なく基礎を固めていくサポートをしています。今から焦る必要はありません。一緒に、あなたのペースを見つけていきましょう。

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