大晦日から正月、勉強ペースが崩れる──「いつも通り」は無理でも、最低ラインは守る

受験生にとって年末年始は厄介な時期です。「勉強しなきゃ」と思いつつ、大晦日は家族でテレビを見て夜更かしし、元日は昼過ぎまで寝てしまう。親戚が来れば部屋にこもるわけにもいかず、気づけば3日間ほとんど勉強していない。共通テストや私立入試が目前に迫っているのに、生活リズムが崩れて焦りばかりが募る──高3生や中3生から、毎年この時期になるとこういう相談を受けます。

年末年始に生活リズムが乱れるのは、ある意味仕方ないことだと思います。家族で過ごす時間があるし、テレビも特番ばかりで普段と違う空気になる。親戚が来れば挨拶もしなきゃいけない。「受験生なんだから」と完全に普段通りの生活を貫くのは、現実的には難しい。でも、だからといって完全にペースを崩してしまうと、元に戻すのに時間がかかってしまいます。

去年、共通テストの2週間前に相談に来た高3生がいました。「年末年始、親戚が家に来て全然勉強できなくて。しかも夜更かししたせいで、今も朝起きられないんです」と。話を聞くと、大晦日は深夜2時まで起きていて、元日は昼の12時に起床。それから3日間、起きる時間が10時、11時とどんどん遅くなっていったとのこと。本人は「もう取り返しがつかない」と落ち込んでいました。

私は、年末年始に普段通りの生活を求めるのは無理があるけれど、最低限守るべきラインは決めておくべきだと考えています。たとえば、夜更かしするのはいいけど起きる時間だけは8時までにする、勉強時間は減ってもいいけど1日2時間は必ず確保する、といった具合です。完璧を目指すと続かないので、「ここだけは譲れない」というラインを1つか2つ決めておく。それだけでも、リズムの崩れ方は全然違います。

その生徒には「まず起きる時間を戻そう。明日は9時、明後日は8時、その次は7時。少しずつ早めていけば、1週間あれば元に戻る」と提案しました。いきなり明日から朝6時に起きるのは無理だけど、段階的に戻していけば体も慣れます。勉強時間も、いきなり1日10時間に戻すんじゃなくて、まずは4時間、次の日は6時間、というふうに増やしていく。焦る気持ちはわかるけど、急に戻そうとすると余計にしんどくなるだけです。

年末年始に完璧な受験生生活を送れる人なんて、ほとんどいません。家族との時間も大切だし、少しくらい息抜きする時間があってもいい。ただ、完全に崩れてしまうと、立て直すのに余計な時間がかかる。だから、最低限のラインだけは守る。そのバランスが大事だと思います。

もし年末年始でリズムが崩れてしまっても、焦らなくて大丈夫です。1週間あれば立て直せます。大事なのは、「もうダメだ」と諦めないこと。少しずつでいいから、元のペースに戻していく。それができれば、本番までには十分間に合います。

当塾では、年末年始の過ごし方も含めて、受験生一人ひとりの状況に合わせたアドバイスをしています。リズムが崩れてしまったら、一緒に立て直しましょう。

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