高1生から「進学コースに入ったけど、授業のスピードが速すぎてついていけない」という相談を受けることがあります。中学の時は成績も悪くなかったのに、高校に入ってから数学や英語がわからなくなった。気づいたら定期テストで赤点ギリギリ。このままでは進級も危ういかもしれない──そんな不安を抱えている生徒は、実は少なくありません。
この悩みが生まれるのは、高校の授業が中学とは比べものにならないほど速く、深いからです。特に進学コースは大学受験を前提にしているため、1年生の段階から予習前提で授業が進みます。中学の時のように「授業を聞いていればなんとかなる」というわけにはいかない。そのギャップに戸惑っているうちに、気づけば数ヶ月分の内容が積み残しになってしまうのです。
先月、高1の生徒が「数学の授業が全然わからなくて、もう諦めたほうがいいのかな」と相談に来ました。話を聞くと、1学期の二次関数あたりから怪しくなり、今は三角比の単元に入っているけれど、何を言っているのかさっぱりだと。学校の先生には「復習しておいて」と言われるけれど、どこから手をつけていいかもわからないとのことでした。
私は、今からでも十分立て直せると考えています。ただし、学校のペースに無理に合わせようとするのは逆効果です。授業は授業として聞きつつ、自分の勉強では一度立ち止まって、わからなくなった地点まで戻る。その生徒の場合は二次関数だったので、まずそこから丁寧にやり直すことにしました。「学校の進度は気にしなくていい。まずは自分の穴を埋めよう」と伝えました。
最初は本人も「それじゃ学校のテストが……」と焦っていましたが、1ヶ月ほど基礎を固めたら、意外と学校の内容も理解できるようになってきたんです。結局、土台がないまま先に進んでも、積み上がらないだけ。一見遠回りに見えても、わかるところまで戻ってやり直すほうが、長い目で見れば近道になります。
進学コースについていけないと感じても、それはあなたの能力が足りないわけではありません。単に、今の学校のペースと自分のペースが合っていないだけです。学校は全員に同じ速度で進みますが、理解のスピードは人それぞれ。焦って無理に追いかけるより、自分のペースで確実に積み上げていくほうが、結果的に力はつきます。
当塾では、学校の進度にとらわれず、一人ひとりに必要な内容を必要なだけ時間をかけて学び直すことができます。今、苦しいと感じているなら、立て直す方法を一緒に考えましょう。

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