4月下旬になると、高1生から「最初のテスト、思ったより悪くて……」という相談が増えてきます。入学して3週間ほど。英単語の小テスト、数学の確認テスト、古文の小テストなど、各科目で最初のテストが返ってくる時期です。中学の時は80点、90点が当たり前だった生徒が、50点、60点を取ってショックを受ける。「自分、こんなにできなかったっけ?」と自信を失う。そういう生徒が、本当に多いです。
この「思ったより悪い」というショックが生まれるのは、中学と高校で採点基準が全く違うからです。中学の小テストは、授業で習った範囲をちゃんと覚えていれば8割は取れました。でも高校は違う。暗記だけでは通用しない。英単語テストでも、単語の意味だけじゃなく、派生語や使い方まで問われる。数学の確認テストも、公式を当てはめるだけじゃなく、なぜその解法を使うのか理解していないと解けない問題が出る。
高1生が「英単語テスト、50点しか取れなくて。中学の時は毎回80点以上だったのに」と相談に来ました。話を聞くと、前日の夜に1時間くらい単語帳を見て、テストに臨んだとのこと。中学の時は、それで何とかなっていた。でも高校では、前日だけの勉強では半分しか取れない。範囲も広いし、覚える深さも違う。「やり方、間違ってますか?」と不安そうに聞いてきました。
私は、最初のテストで点数が悪かったことは、決して悪いことじゃないと考えています。むしろ、早い段階で「高校のテストはこういうものだ」という現実を知れたことが重要です。ここで「思ったより取れなかった」と気づけるか、それとも「まあ、次は頑張ろう」で流してしまうか。その差が、1学期の期末テストに大きく影響します。
その生徒には「中学と同じやり方じゃ、高校では通用しない。前日だけじゃなくて、毎日少しずつ覚えていく。それと、単語の意味だけじゃなくて、例文も一緒に覚える。そうすれば、次のテストは絶対上がるよ」と伝えました。本人は「毎日ってどのくらいですか?」と聞いてきたので、「10分でいい。毎日10個ずつ。それを続けられれば、次のテストまでに200個は覚えられる」と。
最初のテストが悪かったとき、多くの高1生が陥る間違いがあります。それは、「次のテストで挽回しよう」と思って、今回間違えた部分を放置してしまうことです。次のテスト範囲だけを勉強して、今回できなかったところはそのまま。でも、高校の勉強は積み重ねです。今回の範囲が理解できていないと、次の範囲も理解できない。結局、次のテストも同じように点数が取れず、「やっぱり自分はダメなんだ」と諦めてしまう。
大事なのは、最初のテストでできなかったところを、今のうちに潰しておくことです。英単語なら、今回間違えた単語をもう一度覚え直す。数学なら、できなかった問題をもう一度解き直す。それと同時に、次のテスト範囲の勉強も進める。両方やるのは大変ですが、ここで頑張るかどうかで、5月以降の成績が変わります。
独学で立て直せる人もいます。自分で間違えたところを見直して、計画的に勉強を進められる。そういう力がある人なら、塾は必要ないかもしれません。でも、多くの高1生にとって、「何をどう勉強すればいいか」を自分で考えるのは難しい。中学の時は、学校のワークをやっておけば何とかなった。でも高校は違う。テスト範囲も広いし、どこまで深く理解すればいいのかもわからない。
学習塾は、そういうときの選択肢の一つです。テストの結果を見て、どこでつまずいているのか分析する。次のテストに向けて、何をどう勉強すればいいか計画を立てる。わからないところをその場で質問できる。独学で悩むより、誰かに聞いたほうが早いことも多い。
ただし、塾に通えば自動的に点数が上がるわけじゃありません。塾で教わったことを、自分で復習する。毎日少しずつでも続ける。その努力があって初めて、次のテストで結果が出ます。塾はあくまでサポート。主役は、本人です。
保護者の方から「最初のテストが悪かったんですけど、このままで大丈夫ですか?」という相談もよく受けます。その場合、私は「最初のテストで全てが決まるわけじゃないです。大事なのは、ここからどう立て直すか。本人が危機感を持っているなら、まだ間に合います」と答えています。逆に、本人が「まあ、次は頑張る」と軽く考えているなら、少し話し合う時間を作ったほうがいいかもしれません。
最初のテストで「思ったより悪い」という現実を突きつけられる。それは辛いことですが、同時にチャンスでもあります。ここで高校の基準を知って、勉強のやり方を変える。それができれば、1学期の期末テストでは結果が変わってきます。
当塾では、最初のテストでつまずいた高1生が立て直せるよう、個別にサポートしています。何ができていないのか、どう勉強すればいいのか、一緒に考えましょう。最初のテストは、スタート地点。ここから挽回できます。






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