「わかった」と「できる」の違い〜本当の理解とは何か〜

「授業はちゃんと聞いているのに、テストになると点が取れない」

こんな悩みを抱えているお子さんは少なくありません。実はこの現象、学習における重大な落とし穴を示しています。それが「わかった」と「できる」の混同です。

【「わかった」は、まだスタートライン】

先生の説明を聞いて「なるほど」と思う。解説を読んで「そういうことか」と納得する。この瞬間、私たちは「理解した」と感じます。

しかし残念ながら、これは本当の理解ではありません。「わかった」というのは、他人の思考をなぞっただけの状態です。いわば、料理番組を見て「作れそう」と思っているようなもの。実際にキッチンに立つと、手順がわからなくなったり、火加減を間違えたりするものです。

【「できる」とは、自力で再現できること】

本当の理解、つまり「できる」状態とは、何も見ずに自分の力で正解にたどり着けることを指します。

数学なら、解法を見ずに最初から最後まで自力で解ける。英語なら、文法の説明なしに正しい文が作れる。この状態になって初めて、テストで点数が取れるようになります。

【なぜ「わかった」で止まってしまうのか】

多くの生徒が「わかった」で満足してしまう理由は単純です。「わかった」瞬間は気持ちがいいからです。

「そういうことか!」という発見の喜びは、脳に快感をもたらします。しかし、その先の「できる」まで持っていく作業は地味で面倒。同じ問題を何度も解き直すのは退屈に感じるものです。

ここに、成績が伸びる生徒と伸びない生徒の分かれ道があります。

【「できる」に到達するための3つのステップ】

Step1:その日のうちに1回目を解く 授業や解説で「わかった」問題を、その日のうちに何も見ずに解いてみましょう。意外と手が止まることに気づくはずです。

Step2:翌日に2回目を解く 1日経つと記憶は薄れます。翌日もう一度解くことで、本当に理解できているかを確認します。

Step3:1週間後に3回目を解く 間隔を空けて3回目。ここでスラスラ解ければ、その問題は「できる」状態になっています。

【「できる」を増やせば、成績は必ず上がる】

「わかった」問題を100個持っている生徒より、「できる」問題を30個持っている生徒の方がテストでは高得点を取ります。

大切なのは、授業を受けることではありません。本当の勉強は、授業の後の自学自習にあります。「わかった」で終わらせず、「できる」まで自分を高める。この習慣が、確実に成績を伸ばす唯一の方法です。

ポラリス学習塾では、「わかる」から「できる」への変換を重視した指導を行っています。一人ひとりの理解度に合わせた繰り返し演習で、テストで使える本当の力を身につけませんか?

関連記事

  1. 4月中旬の授業で「中学と違う」を痛感──特に英数国、この難度の上がり方…

  2. 部活生の時間術〜限られた時間で成績を上げる現実的な方法〜

  3. 英単語が覚えられない──「1日100個」より「毎日20個」のほうが残る…

  4. 「暗記が苦手」は思い込み〜脳科学に基づく記憶の仕組みと覚え方〜

  5. 5分でできる英単語暗記法〜スキマ時間を最大活用する7つのテクニック〜

  6. 冬休みの過ごし方で3学期の成績が決まる

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。