GWで生活リズムを整えたら、5月の勉強がはかどった──「なんとなく過ごす」との差は大きい

GWが終わった後の5月上旬、高1・中1生の保護者から「GW明けから、急に勉強のペースが上がったんです」という報告をもらうことがあります。GW前は「授業についていけるか不安」と言っていた生徒が、5月に入ってから自分から机に向かうようになった。何が変わったのか聞いてみると、「GWで早寝早起きの習慣をつけた」「毎日同じ時間に勉強するようにした」という答えが返ってくることが多いです。

GWがうまくいった生徒とそうでない生徒の差は、勉強時間の長さじゃありません。生活リズムが整っているかどうかです。GWに夜更かしして昼過ぎに起きる生活を繰り返した生徒は、GW明けの月曜日から体が動かない。授業中に眠い、放課後に疲れて勉強できない。そのまま5月が過ぎていく。一方、GW中も毎日同じ時間に起きて、決まった時間に勉強していた生徒は、GW明けもそのリズムのまま学校生活に戻れる。この差は、思っている以上に大きいです。

GW明けに相談に来た高1の生徒がいました。「GW、ずっとゲームしてて。起きるの毎日12時過ぎで。GW明けから学校行くの、めちゃくちゃしんどくて」と。授業に出ても眠くて集中できない、家に帰っても疲れて勉強できない。「GW前より、むしろ調子悪くなった気がする」と。GW前の4月は、まだ頑張って授業についていこうとしていたのに、GWで完全にリズムが崩れてしまった。

一方、同じ時期に「GW、毎日7時に起きて、午前中に2時間だけ勉強してました。昼からは自由にしてたんですけど」と話してくれた別の生徒がいました。GW明けから、その生徒は明らかに勉強のペースが上がっていました。「なんか、リズムができた感じがして。学校ある日も、同じ時間に起きて同じ時間に勉強するようにしたら、苦じゃなくなってきた」と。

私は、GWで生活リズムを整えることが、5月以降の勉強にこれほど影響する理由は、習慣の力だと考えています。人間は、同じ時間に同じことをすることで、体が自動的に動くようになります。毎朝7時に起きて、朝ごはんを食べて、8時から勉強する。これを5日間続けるだけで、8時になると自然と「勉強モード」に入れるようになる。逆に、毎日バラバラの時間に起きて、気が向いたときだけ勉強していると、「さあ、やろう」と思っても体がついてこない。

GWで生活リズムを整えるために大事なのは、起きる時間を固定することです。寝る時間は多少ずれてもいい。でも、起きる時間だけは毎日同じにする。学校がある日と同じ時間、あるいはせめて1時間以内の差に収める。それだけで、GW明けの月曜日に体が動かないという状態を防げます。

もう一つ大事なのは、勉強する時間帯を固定することです。毎日午前中の同じ時間に勉強する。夕方の同じ時間に勉強する。何時でもいいけれど、毎日同じ時間に机に向かう。そうすることで、「この時間は勉強する時間」と体が覚えます。GW明けも、自然とその時間になると机に向かえるようになります。

当然、GW中にどんな勉強をするかも大事です。でも、何を勉強するかより、「いつ勉強するか」のほうが、長い目で見れば重要です。内容が薄くても、毎日同じ時間に机に向かう習慣があれば、続けられる。逆に、内容が充実していても、気が向いたときだけしか勉強しないなら、GW明けに続きません。

塾に通っている生徒に、GW中も「塾の自習室に来る日を決めておく」ことをすすめています。家で勉強するのが難しい生徒でも、塾に来れば自然と勉強モードになれる。毎日来なくていい。GW中に3日でも4日でも、同じ時間に自習室に来る。それだけで、「この時間は勉強する」というリズムができます。

保護者の方に知っておいてほしいのは、GW中の生活リズムについて、あまり厳しく口出ししすぎないほうがいいということです。「何時に起きなさい」「何時まで勉強しなさい」と管理するより、「起きる時間だけは決めておこう」と一緒に話し合う。本人が自分で決めたルールなら、守りやすい。押し付けられたルールは、反発されるだけです。

GW明けに「5月、なんか調子いいな」と感じている生徒に共通しているのは、GW中も規則正しく過ごしていたことです。特別なことをしたわけじゃない。ただ、毎日同じ時間に起きて、決まった時間に少しだけ勉強して、あとは自由にしていた。それだけで、5月のスタートが全然違う。

なんとなくGWを過ごすのと、意識してリズムを整えるのでは、GW明けの1週間の感覚が大きく変わります。勉強量の差じゃなく、体と頭が「学校モード」に戻れるかどうかの差です。GWはまだこれからという人も、今日から起きる時間と勉強する時間だけ決めてみてください。それだけで、5月が変わります。

当塾では、GW中も自習室を開放しています。家ではなかなか勉強できないという生徒は、ぜひ活用してください。リズムを整えるための場所として、一緒に使っていきましょう。

関連記事

  1. 試験直前の風邪・インフル対策──できることは限られている、と知っておく…

  2. 冬休みに体調を崩すリスク──「勉強しすぎ」も危険信号

  3. 直前期、眠れない──「割り切る」より「無理に寝ようとしない」ほうがいい…

  4. 推薦入試と一般入試~どちらを狙うべきか~

  5. 結果発表まで「勉強を続けるべき」──その感覚、実は無理していないか

  6. 高校受験と大学受験、何が違う?〜早めに知っておくべきこと〜

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。