入学式で「新しい自分に生まれ変わるチャンス」を感じる瞬間──その気持ちを、どう行動に変えるか

入学式の日。新しい制服を着て、まだ誰も知らない教室に座る。校長先生の話を聞きながら、「これから3年間、どんな高校生活が待っているんだろう」と期待に胸を膨らませる──新高1生にとって、入学式は「新しい自分に生まれ変わるチャンス」を最も強く感じる瞬間だと思います。中学では勉強が苦手だったけど、高校では頑張りたい。中学では目立たなかったけど、高校では積極的になりたい。そんな前向きな気持ちが、自然と湧いてくる。

この「新しい自分になれるかも」という感覚は、とても大切です。過去の自分をリセットして、ゼロからスタートできる。周りは誰も自分のことを知らない。だから、どんな自分にでもなれる。入学式は、そういう可能性を感じられる特別な日です。

入学式を終えたばかりの高1生が「先生、高校では勉強頑張ろうと思ってます。中学の時はサボってたんですけど、高校では変わりたくて」と相談に来ました。表情が明るくて、前向きな気持ちが伝わってきました。「いいね。じゃあ、具体的に何から始める?」と聞くと、少し考えて「……何からやればいいですか?」と。気持ちはあるけれど、どう行動すればいいかわからない。それが、新高1生の正直なところだと思います。

私は、入学式で感じた「新しい自分になりたい」という気持ちは、本当に貴重だと考えています。でも、気持ちだけでは変われません。大事なのは、その気持ちを具体的な行動に変えることです。「高校では勉強頑張る」と思っても、何もしなければ結局中学と同じパターンを繰り返してしまう。入学式から1ヶ月、2ヶ月と経つうちに、前向きな気持ちは薄れていって、気づいたら中学の時と同じ自分に戻っている。そういうことは、本当によくあります。

その生徒には「まず、毎日30分だけ勉強する時間を作ろう。内容は何でもいい。英単語でも、数学の復習でも。とにかく毎日続けることを最初の目標にしよう」と提案しました。「それだけでいいんですか?」と驚いた様子でしたが、「最初から完璧を目指すと続かない。小さく始めて、少しずつ増やしていく。それが一番確実だから」と伝えました。

「新しい自分」になるための第一歩は、小さな習慣を作ることです。毎日英単語を10個覚える、授業の予習を15分だけやる、その日習ったことをノートに書き出す──どれも地味ですが、これを毎日続けられるかどうかで、3年後の自分が変わります。逆に、最初だけ張り切って1日3時間勉強しても、1週間で燃え尽きたら意味がありません。

学習塾は、「新しい自分」を作るための一つの選択肢になります。週に1回、2回塾に通うことで、半強制的に勉強する時間ができる。予習・復習のやり方を教わる。わからないところをすぐ質問できる。そういう環境があれば、「高校では勉強頑張る」という気持ちが、具体的な行動に変わりやすくなります。

ただし、塾に通えば自動的に「新しい自分」になれるわけじゃありません。大事なのは、本人が「変わりたい」と本気で思っているかどうか。その気持ちがあって初めて、塾も効果を発揮します。親が「高校に入ったから塾行きなさい」と押し付けても、本人にやる気がなければ意味がない。逆に、本人が「変わりたい。そのために塾に通いたい」と思うなら、応援してあげてほしいと思います。

保護者の皆さんに伝えたいことがあります。お子さんが入学式の後、「高校では〇〇を頑張りたい」と言ったら、その気持ちを大切にしてあげてください。「どうせ続かないでしょ」と言わないで。「じゃあ、どうすればそうなれるか、一緒に考えよう」と前向きに応えてあげてください。その一言が、子どもの気持ちを行動に変える最初のきっかけになります。

入学式で感じた「新しい自分になりたい」という気持ち。それは、中学を卒業して高校に入る、この時期だけに感じられる特別な感覚です。この気持ちを、ぜひ大切にしてほしい。そして、気持ちだけで終わらせず、小さくてもいいから行動に移してほしい。毎日少しずつでいいから、続ける。それができれば、3年後、「あの時の入学式から、本当に変われた」と思える日が来ます。

「新しい自分」は、一日では作れません。でも、毎日少しずつ積み重ねていけば、必ず変われます。入学式のあの新鮮な気持ちを忘れずに、一歩ずつ前に進んでいってください。

当塾では、「新しい自分」になりたいと思っている新高1生を応援しています。気持ちを行動に変える方法、小さな習慣の作り方、一人ひとりに合った学習計画──一緒に考えていきましょう。新しいスタート、応援しています。

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