「高校受験がうまくいったから、大学受験も大丈夫だろう」
そう考えている保護者の方、生徒さんは少なくありません。しかし、高校受験と大学受験は、同じ「受験」でもまったく別物です。この違いを早めに知っておくことが、大学受験成功の第一歩になります。
【違い①:競争相手のレベルが変わる】
高校受験は、基本的に同じ地域の中学生同士の戦いです。和歌山県なら和歌山県内、三重県なら三重県内の受験生と競います。
一方、大学受験は全国大会です。東京や大阪の進学校で鍛えられた受験生と同じ土俵で戦うことになります。地方の高校生にとって、この「見えない競争相手」の存在を意識することが重要です。
【違い②:勉強量が桁違い】
高校受験は、学校の授業をしっかり受けて、定期テスト対策をしていれば、ある程度対応できます。必要な学習時間は、部活引退後の半年間で十分という生徒も多いでしょう。
大学受験は違います。難関大学を目指すなら、高1から3年間の積み重ねが必要です。学習量は高校受験の3〜5倍。「部活を引退してから本気出す」では間に合わないケースがほとんどです。
【違い③:「内申点」がなくなる】
高校受験では内申点が大きなウェイトを占めます。普段の授業態度や提出物も評価対象でした。
大学受験(一般選抜)は、基本的に当日の試験一発勝負です。どれだけ真面目に授業を受けていても、本番で点が取れなければ不合格。逆に言えば、学校での評価が低くても、実力さえあれば逆転できる世界です。
【違い④:自分で情報を集める必要がある】
高校受験は、中学校の先生が手厚くサポートしてくれます。志望校の情報提供、出願書類の準備、面接練習まで、学校がレールを敷いてくれました。
大学受験は、自分で動かなければ誰も助けてくれません。志望校研究、入試方式の選択、出願スケジュール管理、すべて自己責任です。「知らなかった」では済まされない厳しさがあります。
【違い⑤:科目数と専門性】
高校受験は5教科、どれも中学3年間の内容です。範囲は限られており、パターンを覚えれば対応できる問題も多くあります。
大学受験は、共通テストだけで6教科8科目。さらに二次試験では、高校3年間で学んだ内容を深く理解しているかが問われます。「暗記で乗り切る」は通用しません。
【早めに知っておくべき3つのこと】
1. 高1の内容が土台になる 大学受験の問題は、高1で習う基礎の上に成り立っています。高1で躓くと、高2・高3で取り返すのは困難です。「まだ受験は先」と思わず、最初から本気で取り組むことが大切です。
2. 学校の授業だけでは足りない 進学校でも、学校の授業だけで難関大学に合格するのは難しい時代です。自学自習の時間をいかに確保し、効率的に使うかが勝負を分けます。
3. 早く始めた人が圧倒的に有利 大学受験は、早く始めた人ほど有利です。高3から頑張っても、高1から積み上げてきたライバルには追いつけません。「いつか本気出す」ではなく、「今日から始める」が正解です。
【保護者の方へ】
お子さんが高校に入学したら、大学受験はもう始まっています。高校受験の成功体験が、かえって油断を生むこともあります。
「高校受験と大学受験は別物」という認識を、親子で共有しておくことが大切です。
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