共通テストの自己採点が終わって、リサーチの判定を見たら、今までB判定だったのがD判定に下がっていた。「志望校を下げたほうがいいのか」「このまま挑戦していいのか」──高3生と保護者にとって、共通テスト後の数日間は、人生で最も難しい判断を迫られる時期かもしれません。学校の先生や親からは「安全策を取ったほうがいい」と言われる。でも、諦めきれない気持ちもある。
この悩みが生まれるのは、判定を絶対的な指標だと思ってしまうからです。D判定と出たら「もう無理だ」、B判定なら「いける」。確かに判定は参考にはなりますが、それで全てが決まるわけじゃない。特に2次試験の配点が高い大学なら、共通テストの失敗を挽回できる可能性は十分ある。でも、判定の文字だけを見て、その可能性を見落としてしまう。
共通テスト後の面談で、自己採点が目標より25点低かった高3生が「先生に志望校を下げたほうがいいって言われたんですけど、どう思いますか」と相談に来たことがります。志望校は地方国立大学で、共通テストと2次試験の配点は4:6。リサーチの判定はD判定。学校の先生からは「合格可能性20%は厳しい。1ランク下げて確実に合格できる大学を受けたほうがいい」と言われたそうです。
私は、志望校を変更するかどうかは、判定だけで決めるべきじゃないと考えています。大事なのは、配点比率と2次試験での実力です。その生徒の場合、2次試験の配点が60%。過去問を見ると、去年の11月の時点で合格最低点プラス20点くらい取れていました。「共通テストで25点足りない。でも、2次試験の配点は共通テストより高い。2次で挽回できる可能性はどのくらいあると思う?」と聞くと、本人は「過去問では取れてたので、本番でもいけると思うんですけど……」と。
判断のポイントは3つあります。1つ目は配点比率。共通テスト:2次試験が7:3の大学なら、共通テストの失敗は致命的です。でも5:5や4:6なら、2次試験で十分逆転できる。2つ目は2次試験での実力。過去問で合格最低点を安定して超えているなら、本番でも取れる可能性は高い。逆に、過去問でギリギリなら、本番で挽回するのは厳しい。3つ目は私立の合格状況。すでに私立に合格していて「最悪ここに行く」という選択肢があるなら、国公立は挑戦してもいい。
その生徒には「君の場合、2次試験の配点が高くて、過去問でも点数取れてる。だったら、挑戦する価値はあると思う。ただし、これは最終的には君と家族が決めること。後悔しない選択をしてほしい」と伝えました。本人は少し考えて、「やっぱり挑戦します。ここまで頑張ってきたのに、D判定だけで諦めたくない」と。
志望校を下げることが悪いわけじゃありません。現実的な判断として、確実に合格できる大学を選ぶことも、立派な戦略です。大事なのは、その選択を本人が納得しているかどうか。周りに言われて仕方なく下げるんじゃなくて、自分で考えて決める。そうすれば、どんな結果になっても後悔は少ないはずです。
判定はあくまで統計上の数字です。D判定でも合格する人はいるし、B判定でも不合格になる人はいる。大事なのは、判定に振り回されず、自分の実力と可能性を冷静に見極めることです。配点比率を確認する、過去問の結果を見直す、家族と話し合う。その上で、挑戦するか安全策を取るか決める。
共通テスト後の判断は本当に難しいです。でも、焦って決める必要はありません。数日かけて、冷静に考える時間を作ってください。感情的な判断ではなく、数字に基づいた判断を。そして最後は、自分が納得できる選択をしてください。
当塾では、共通テスト後の進路相談や志望校変更の判断を、一人ひとりのデータをもとに一緒に考えています。迷ったときは、いつでも相談してください。






この記事へのコメントはありません。