共通テストや私立入試を控えた高3生から「マークミスが怖いんです」という相談をよく受けます。過去問を解いていて、問題は正解しているのにマークする場所を間違えた。1つズレると、そこから全部ズレてしまう。本番でそれが起きたらと思うと、夜も眠れない──マークシート方式の試験を受ける受験生にとって、マークミスは実力以前の問題です。どれだけ勉強しても、マークを間違えたら点数にならない。
マークミスが起きる理由は、ほとんどの場合「焦り」です。時間が足りなくて急いでマークする、次の問題のことを考えながらマークする、問題番号を読み間違える。冷静なときなら絶対にしないようなミスが、試験本番の緊張と焦りの中で起きてしまう。そして一度ズレると、気づかないまま最後まで進んでしまって、取り返しがつかなくなる。
共通テストが終わった直後に、高3の生徒が真っ青な顔で塾に来たことがありました。「数学、途中でマークがズレてた気がするんです。大問3から全部ズレてたかもしれない」と。話を聞くと、大問2を解き終わったときに、急いで次に進んだら、問題番号を1つ飛ばしてマークしてしまった可能性があると。幸い、試験中に気づいて修正できたそうですが、「あと5分気づくのが遅かったら、全部ダメだった」と言っていました。
私は、マークミスを完全に防ぐ方法はないと考えています。どれだけ注意していても、本番の緊張の中では起こり得る。ただ、ミスを「早く気づく」ことはできます。そのためには、直前期から「確認の習慣」をつけておくことが大事です。過去問を解くときに、5問ごと、あるいは大問ごとに、問題番号とマーク番号が合っているか確認する。その習慣を体に染み込ませておけば、本番でも自然と確認できるようになります。
直前期にやっておくべきことは、過去問を解くときに必ず確認のタイミングを作ることです。大問1つ終わったら、問題番号とマーク番号を指で追いながら確認する。その時間も含めて時間配分を考える。「確認は時間の無駄」と思うかもしれませんが、マークミスで失う点数のほうがずっと大きい。5分使って確認して、5点失うより、確認せずにマークミスで50点失うほうがよっぽど痛い。
本番での心がけとしては、マークするときに問題番号を声に出す、あるいは心の中で唱えることです。「問7、問7」と確認しながらマークする。少し丁寧すぎると感じるかもしれませんが、このくらい慎重でちょうどいい。それと、余裕があれば、試験終了10分前に全体を見直す時間を作る。全部は確認できなくても、大問の最初の番号だけでも合っているか見る。それだけでも、大きなズレには気づけます。
ただし、確認を気にしすぎて、逆に時間が足りなくなるのも問題です。確認は大事ですが、完璧を求めすぎない。5問ごと、大問ごとに軽く確認する程度で十分です。1問1問、何度も見返していたら時間が足りなくなる。バランスが大事です。
それから、もし途中でマークミスに気づいても、焦らないこと。修正する時間は必ずあります。落ち着いて、どこからズレたのか確認して、1つずつ直していく。焦って雑に直すと、余計にミスが増えます。深呼吸して、冷静に対応する。そのためにも、普段から「ミスに気づいたときの対処法」を過去問で練習しておくといいです。
マークミスは、実力とは関係ない失点です。でも、直前期に「確認の習慣」をつけておけば、かなりの確率で防げます。本番で完璧にミスをゼロにすることは無理でも、早く気づいて修正することはできる。そのための準備を、今からしておきましょう。
当塾では、過去問演習の際に、マークミス対策も含めた本番の戦略を一緒に考えています。不安なときは、いつでも相談してください。






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