共通テストや入試本番まで1週間。この時期になると、受験生や保護者から「風邪を引かないか心配で」という声をよく聞きます。手洗いはしている、栄養のあるものも食べている。でも、それだけで本当に大丈夫なのか。せっかく1年間頑張ってきたのに、本番直前で体調を崩してしまったら──そんな不安を抱えている受験生や保護者は多いです。
直前期に風邪を引きやすいのは、実は免疫力が落ちているからだと思います。最後の追い込みで睡眠時間を削る、暖房の効いた部屋にこもりっぱなし、緊張やストレスで体が疲れている。そういう状態では、いくら手洗いをしても、ウイルスに対抗する力が弱くなっています。予防は大事だけど、それ以上に「体を弱らせない」ことが大事です。
去年、共通テストの3日前に風邪を引いた高3生がいました。手洗いもマスクもしていたのに、なぜか熱が出てしまった。話を聞くと、前の週から1日4時間しか寝ていなかったとのこと。「あと少しだから」と睡眠時間を削って勉強していたそうです。幸い、本番までには回復しましたが、本人は「もっと早く寝ておけばよかった」と後悔していました。
私は、あと1週間で一番大事なのは睡眠時間を確保することだと考えています。最低でも6時間、できれば7時間は寝る。「まだ勉強が終わってない」と思っても、深夜まで起きているより、翌日の午前中に頭がスッキリしている方がずっといい。睡眠不足は免疫力を確実に下げます。それに、本番は朝から試験がある。今から朝型の生活に整えておくためにも、早く寝ることは大事です。
もう一つ見落としがちなのが、部屋の換気と湿度管理です。暖房をつけたまま勉強していると、部屋が乾燥してウイルスが繁殖しやすくなる。1時間に1回は窓を開けて換気する、加湿器を使う、それだけでも風邪を引くリスクは下がります。部屋の湿度は50〜60%くらいが理想です。加湿器がなければ、濡れたタオルを干しておくだけでも違います。
それから、できるだけ人混みを避けることです。この時期、わざわざ繁華街に出かける必要はない。どうしても外出するなら、マスクをつける。家族が風邪を引いたら、できれば別の部屋で過ごしてもらう。神経質になりすぎる必要はないけれど、感染リスクは減らせるところは減らす。それが現実的な対策です。
あと、体を冷やさないことも大事です。足元が冷えると、体全体の免疫力が下がります。厚手の靴下を履く、膝掛けを使う。些細なことですが、こういう積み重ねが、結局は風邪予防につながります。
最後の1週間、勉強も大事ですが、体調管理のほうがもっと大事です。どんなに勉強しても、本番で力を発揮できなければ意味がない。だから、睡眠を削らない、部屋を換気する、人混みを避ける、体を冷やさない。地味な対策ですが、これが一番確実です。
あと1週間。焦る気持ちはわかりますが、無理をしないでください。本番で100%の力を出すために、今は体を守ることを優先しましょう。
当塾では、直前期の体調管理も含めて、受験生をサポートしています。不安なときは、いつでも相談してください。






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