思春期の子どもの勉強サポート〜『勉強しなさい』と言わずに学習習慣をつける方法〜

「勉強しなさい」と言えば言うほど、子どもは勉強から遠ざかる。多くの保護者の方が経験されているこのジレンマ。思春期の子どもとの関わり方は本当に難しいものです。今回は、直接的な声かけ以外でお子様の学習をサポートする方法をご紹介します。

【環境づくりが9割】

リビング学習のススメ 個室にこもるより、家族の気配を感じながら勉強する方が集中できる子も多くいます。ダイニングテーブルの一角を勉強スペースとして確保し、その時間は家族もテレビを消して読書をするなど、「みんなで集中する時間」を作ってみましょう。

学習環境の整備

  • 適切な照明(手元が明るく、目が疲れない)
  • 快適な椅子と机の高さ
  • 必要な文房具や辞書をすぐ手に取れる配置
  • 適度な室温管理(寒すぎず暑すぎず)

これらを整えるだけで、自然と机に向かいやすくなります。

【間接的なサポート方法】

1. 観察と記録 子どもが勉強している姿を見たら、カレンダーに小さく印をつけておきます。月末に「今月は○日も勉強してたね」と事実だけを伝えることで、努力を認識していることが伝わります。

2. 質問型コミュニケーション 「今日は何の教科をやったの?」「どんなところが面白かった?」など、勉強内容に興味を示す質問をします。「勉強したの?」という確認ではなく、内容への関心を示すことがポイントです。

3. 小さな変化を褒める 「最近、机の上が整理されてるね」「計画表を作ったんだね」など、勉強そのものではなく、周辺の行動を認めることから始めます。

【やってはいけないNG行動】

  • 兄弟姉妹や友達との比較
  • 「私の若い頃は…」という昔話
  • テストの点数だけで評価する
  • 勉強中の差し入れ(集中を妨げる)
  • スマホを取り上げる(信頼関係が崩れる)

【学習習慣づくりの3ステップ】

Step1: 観察期 子どもの生活リズムを観察し、比較的機嫌が良い時間帯、集中しやすい時間帯を見つけます。

Step2: 提案期 「夕食後の30分、一緒にリビングで過ごさない?私は読書するから」など、勉強を強制しない形で時間を確保します。

Step3: 習慣化期 その時間が定着してきたら、少しずつ勉強道具を近くに置くなど、学習しやすい環境を整えていきます。

【塾との連携の重要性】

家庭だけで全てを解決しようとする必要はありません。ポラリス学習塾では、保護者面談を定期的に実施し、ご家庭での様子を伺いながら、塾での指導方針を調整しています。

また、お子様の学習状況を定期的にお伝えし、ご家庭でのサポート方法についても具体的にアドバイスさせていただいています。

思春期は親子関係が難しい時期だからこそ、第三者である塾の存在が重要になります。お子様の学習習慣づくりにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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