正月が明けると、受験生から「夜型になっちゃって朝起きられないんです」という相談が毎年必ず来ます。大晦日に紅白を見て、年越しそばを食べて、気づいたら深夜2時。元日はお昼まで寝て、その日もなんとなく夜更かしして、翌日もまた昼近くに起床。そのまま3日、4日と続いて、気づいたら完全に夜型の生活になっている。共通テストは朝9時半から、私立入試も公立入試も朝が早い。このままで本番に間に合うのか──そんな不安を抱えている高3生や中3生は、実は少なくありません。
正月に生活リズムが夜型になるのは、ある意味当然のことだと思います。家族で遅くまで起きている空気があるし、特番のテレビも面白い。「正月くらいいいだろう」という気持ちもある。でも受験生は、本番が迫っているという焦りもある。だから、夜更かししながらも「これでいいのか」と不安になる。そして朝起きられなくなってから、初めて「まずい」と気づく。
私は、1週間あれば朝型に戻せると考えています。ただし、いきなり明日から6時に起きようとするのは無理があります。今11時に起きている人間が、急に6時に起きたら体がついていかない。眠いまま1日を過ごして、結局その日も夜遅くまで起きてしまって、翌朝また起きられない。そんな悪循環に陥るだけです。大事なのは、段階的に戻していくことです。
生徒には「明日は9時に起きる。その次の日は8時、その次は7時。1日1時間ずつ早めていけば、5日後には6時に起きられるようになる。それなら本番まで十分間に合うよ」と伝えます。最初は「そんなにゆっくりで大丈夫ですか」と心配そうですが、「焦って無理すると余計に崩れるから。確実に1日1時間ずつ戻していくほうがいい」と説明します。実際、段階的に戻したほうが、体も慣れやすいし、リズムも安定します。
それと、起きる時間を固定することのほうが、寝る時間を早くするより大事です。夜早く寝ようと思っても、なかなか寝付けないことがある。でも、朝決まった時間に起きることはできる。目覚まし時計をセットして、無理やりにでも起きる。そうすれば、その日の夜は自然と眠くなる。起きる時間が固定されれば、寝る時間も自然と早くなっていきます。
正月で夜型になってしまったことを、それほど深刻に考える必要はありません。1週間あれば十分戻せます。大事なのは、焦って急激に変えようとしないこと。段階的に、確実に、1日ずつ戻していく。それができれば、本番当日には朝から頭が働く状態で試験に臨めます。
生活リズムが乱れることは、誰にでもあります。でも、立て直す方法を知っていれば、焦る必要はない。今日から、少しずつ戻していきましょう。
当塾では、受験直前期の生活リズムづくりも含めて、一人ひとりに合わせたサポートをしています。不安なときは、いつでも相談してください。
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