冬休みが終わりに近づくと、高1・高2生から「新学期が始まる前に、何か準備しておいたほうがいいですか」という相談をよく受けます。冬休みの宿題はギリギリ終わったけれど、勉強はあまりできなかった。このまま新学期が始まって、授業についていけるだろうか。周りはもっと頑張っているんじゃないか──そんな不安を抱えながら、冬休み最後の数日間を過ごしている生徒は多いです。
この不安が生まれるのは、「新学期前に完璧な状態にしておかないといけない」と思ってしまうからだと思います。冬休み中にやり残したことがある、苦手科目がそのまま、英単語もあまり覚えられなかった。そういう状態で新学期を迎えることに、漠然とした焦りを感じる。「あと数日で何とかしなきゃ」と思うけれど、何から手をつければいいかもわからない。
昨日も、高2の生徒が「冬休み、部活ばっかりで勉強ほとんどしてないんです。新学期始まる前に、せめて何かやっておきたいんですけど……」と相談に来ました。話を聞くと、冬休みの宿題は終わったけれど、それ以外はほとんど勉強していない。数学の2学期の内容も、英文法もあやふやなまま。「このまま3学期の授業を受けても、たぶんついていけないと思うんです」と不安そうでした。
私は、新学期前に完璧な準備をする必要はないと考えています。というより、残り数日で完璧にするなんて無理です。それよりも、最低限やっておくべきことを1つか2つに絞って、確実にやる。それだけで、新学期のスタートは全然違ってきます。焦って「あれもこれも」とやろうとすると、結局どれも中途半端になって、余計に不安が増すだけです。
その生徒には「残り3日なら、数学の2学期の復習だけやろう。教科書の練習問題を、わからなかったところだけもう一度解いてみて。全部やり直す必要はないから、つまずいたところだけ。それができれば、3学期の授業が少し楽になるよ」と提案しました。本人は「それだけでいいんですか」と拍子抜けした様子でしたが、「それだけで十分。欲張らないほうが続けられるから」と伝えました。
新学期前にやっておくといいのは、2学期の「穴」を1つだけ埋めることです。数学の苦手単元を1つだけ復習する、英単語の覚えきれていない範囲を1セクションだけ見直す、古文の文法を1つだけ確認する。完璧を目指さず、「これだけはやった」という安心材料を1つ作る。それだけで、新学期への不安はかなり軽くなります。
逆に、やらないほうがいいのは、新しい参考書を買うことです。「新学期から頑張ろう」と思って本屋に行くと、つい新しい問題集を買ってしまう。でも、今持っている教科書や問題集を見直すほうが、よっぽど効果的です。新しいものを増やすより、今あるものを活かす。その考え方のほうが、結局は続きます。
新学期が始まるまでの数日間、完璧な準備をする必要はありません。冬休みにやり残したことがあっても、それはそれでいい。大事なのは、新学期のスタートで「自分は何もやってこなかった」と思い込まないこと。小さくてもいいから、1つだけ「これはやった」と言えるものを作っておく。それだけで、気持ちの持ちようが変わります。
当塾では、新学期のスタートをスムーズに切れるよう、一人ひとりに合わせたサポートをしています。完璧を目指さなくていい。できることから、少しずつ始めていきましょう。





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