なぜか受験においては理系の方が文系より難しいと認識されていることが多
くあります。実社会では医師など一部の例を除けば、大企業の経営者や、上
級官僚などは文系出身者であるにも関わらずです。
おそらく原因は高校数学、それも数学Ⅲ(と新旧数学C)にあると思われます。
これらの数学の科目は、理系では必須であるのに対し、文系では履修される
ことはありません。文転(理系から文系に変更すること)は可能で、理転(
逆パターン)は不可能と言われたりする原因もこれでしょう。
しかし現実には数学IAⅡBの習得を前提とするこれらの科目は理系選択者にと
っても難題であることには変わりなく、3年次途中や受験直前に文転や志望校
変更を迫られることは少なくありません。
ではやはり表題の通り理系>文系なのかというと―――私はそうは思いません。
数学Ⅲや数学Cは確かに現役生にとって厄介かもしれませんが、もっと厄介な
科目は他にあります。国語・現代文です。
特に苦労した経験のない方はなぜと思われるかもしれません。しかも国語でも
古典や漢文ではなく、小学生から習う現代文なのかと。
実は現代文は、得意不得意がはっきりと分かれやすい科目であり、その能力は
読解力と言われますが、鍛えるためには結局のところ本を読めとしか示されて
いません。もはや、時間のない受験生にはあきらめろと言わんばかりの言いぐ
さです。幼い頃から本に親しんでおくべきだったといまさら言ったところで何
にもなりません。塾で現代文を指導することはあまりありませんが、生徒によ
っては指導することが最も難しい科目なのではないでしょうか。
ポラリス学習塾
新宮市神倉4-6-50 植田ビル3階(旧杉岡英語塾)
0735-23-9022
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